美術工芸品のような手織袋帯を譲られたお話Category : キモノ一般
数日前何の前触れもなく大きな箱が届きました。
送り主は親戚の姻戚にあたる京都育ちのご夫人で結婚後は長く東京に住まわれている方。 しかし、90歳のご高齢のために近々に都内の介護付き有料マンションに移られるようで、 現在整理専門業者が入りその準備中らしいのです。 わたし宛にとりあえず送っておけば有効に着物が活かされるだろうと、 義姉が橋渡しをしてくれたおかげで譲られることになったようです。 ![]() ![]() まるで絵巻物ですね。 手織袋帯『洛中』とあります。 (上下とも大きく拡大出来ます) ![]() この帯をしめるためにはわたしの中身が伴わないような気がいたしております。 またお着物も夏物もあり、 紫がお好きらしく合の訪問着、色無地、それにお羽織までも! 晩年に誂えられたのでしょうか?地味なものが多くまだ手も通されていません。 わたしの今後の着物生活には格好の着物たちなのですが、 残念ながら手長の裄には到底無理なサイズなのです ![]() 紫がお好きな方にどうかしら,小柄なあの方にどうかしら?。。。。 相応しいお輿入れ先をウキウキと思いめぐらしております。 ![]() 紬の反物もありまして、胴裏 八掛けまで揃ってます。 わたし好みの大柄のデザインなので近々に仕立てていただこうと思っております。 ![]() ![]() 品のいい単衣コートは銀座の有名呉服店のものみたい。 ![]() ああ、思いがけない突然の頂き物。 ありがたく光栄です。! とても聡明なご夫人で、 夫君亡き後もお元気に前向きに過ごされていた様子、あやかりたいです。 環境の変わる新生活にうまく馴染まれますようにと念じております。 着物を着ることで様々なことを学び、着物に合った中身に近づいていくようにとの ご夫人からのメッセージであると受けとめて着物道に精進して参ります。 今回の贈り物を期にまたいっそう着物生活がたのしみとなって参りました ![]() ![]() ということで、ちょっとお披露目させていただきました。 ご高覧をありがとうございました。 ランキングに参加しています。 どうぞよろしくおねがいします。 今日もクリックしていただけるとうれしいです。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
Comment |
素晴らしい!ake様が中身が伴わないなんて、
そんな、そんな! 着ているうちになじむ、という考えもありますし、 本当に素晴らしいものを受け継がれましたね。 いつか、お召しになっているところを 拝見したいものです。 ところで、明日から、 あそこがセールですね。 この度はうかがえないのが残念です。 津己子さまお宝をたくさん受け継がれていらっしゃる津己子さんにおほめいただける今回の絵巻物!うれしいことです。
これに見合う着物って、どんなものでしょうね! またご指南くださいませ。 |