素晴らしかった能 三山  現代にも通じるテーマ 恋敵 後妻打ち

Category : 能 狂言
先週末はまた観世会館でした。

無地系な格子に義母の遺した帯を位立て直してお能のときには重宝している織帯

根付は能面!帯留めは桜のトンボ

浦田定期能は社中の大学の先生でもある山崎氏の解説付き。
30分でポイントを押さえてくださり、ありがたい。
拡大あり↓

解説に導かれ開演です👏
はじめての能 三山を楽しみに参りましたので満足しております。この季節にふさわしい選曲。
この曲は昭和60年の復曲。地謡も心地よく、詞章もしっかりわかりました^ ^
詞章が美しい。
素晴らしかったので謡本を売店で買うつもりが終演後はもう閉じられていて残念。なんとかしなきゃ^ ^、
万葉に歌われた大和三山から来ている能ですが、能になると違っていて、二人の女の山が一人の男の山を争うお話になっています。
これは現代にも通じるテーマ。
色好みで男を鷲掴みした桜子に男を奪わた優女(詞章にそうある)  知的で地味な桂子。
最後、恋敵に[うわなり打ち]をしてスッキリとした後の桂子の表情が忘れれないものとなりました。
それに能面の凄さ!
角度で、こんなにも晴ればれとした表情になる!とは。
救われた桂子はそっと桜子の肩に手を添えていました!
同じうわなり打ち@後妻打ちといえば、嫉妬に悩まされている高貴でプライドが高い六条御息所があり、葵の上に見立てた小袖を打つ。
ランキングに参加しています。
どうぞよろしくおねがいします。
今日もクリックしていただけるとうれしいです。
 
にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ

📜覚え書
大和三山の恋愛の物語は、広く人口に膾炙したものであり、本作もそれを前提知識として書かれています。(但し『万葉集』では、香具山と耳成山の二山が、異性である畝傍山をめぐって争ったことになっており、本作とは異なっています。)
本作では、この大和三山の恋愛関係を、それぞれの里に住む人間の恋愛の物語として読み替え、脚色しています。
『万葉集』巻十六には、桜児(さくらこ)という女性が二人の男から求愛されて悩み、自殺してしまったという物語(第3786・3787番歌)や、耳成の里に住む縵児(かづらこ)という女が複数の男から求婚されて思い悩み、耳成池に身を投げたという物語(第3788~3790番歌)が載せられていますが、
本作ではこの二つの物語の趣向をも取り入れて、「畝傍山=桜子(桜児)と耳成山=桂子(縵児)の恋の争い」と、「恋に敗れた桂子の入水」という物語が構築されています。
そして、本作に登場する桂子・桜子には、それぞれ植物の桂・桜のイメージも投影されています。

青々とした葉をたたえる桂は、年増の女である桂子のイメージ。

また、華やかで美しくも散りやすい桜は、若い桜子のイメージ。

春の盛りに栄える桜子と、地味なわが身を恨む桂子という対比が、本作を貫いているのであり、それだけに、娘ざかりを過ぎた桂子による後妻打ち(うわなりうち:夫を後妻に奪われた本妻が、後妻に復讐すること)というテーマが、強く印象づけられているのであります。

女の情念を、リアルに、それでいて古典的情緒豊かに描き出した作品となっています。

※なお本作は、観世流では永らく廃曲となっていたものを、昭和60年12月の銕仙会定期公演において、八世観世銕之亟によって復曲されたという経緯があり、銕仙会にとってゆかりの深い演目となっています。
(銕仙会サイトより 転記)
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

プロフィール

ake

Author:ake
きものHP   2001年~2005年
きものblog  2005年~2008年
2008年7月~
「京都で、着物暮らしpart2」

職業 文筆業 ジャーナリスト

*仕事関連プロフィールはリンク欄に記載
 

ランキングに参加しています。
クリックいただけるとうれしいです。
にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
World-Word-翻訳
英語English
韓国語 한국어
中国語 中文
フランス語 Franc,ais
ドイツ語 Deutsch
イタリア語L'italiano
スペイン語 Espan~ol
ポルトガル語 Portugue^s
Present's by サンエタ
FC2カウンター
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
QRコード
QRコード