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08/15 17:19 |
平和教育とは?終戦記念日に寄せてこの本❣️Category : お知らせ
今日は終戦記念日
長くこの読書ノートに寄稿連載してくださっている元わたしの受講生の綾子さんですが 今回の本は 広島出身で広島在住の芥川賞作家の本 『パイプの中のかえる』 小山田浩子 著 綾子さん自身も広島出身で京都在住 以下 抜粋 ーーーはたと目が釘付けとなったタイトルにぶつかる。 それが「広島の『平和教育』」 これについては毎回タイトルが変わりながらも3回に渡って綴られている。 冒頭 著者はこのように書き出している。「他県から来て広島で子育てをしている知人が『広島ってすごいねぇ、保育園でも平和教育するんだね』と言った(p36)」 これを受けて著者は「自分が園児だったころのことは忘れたが小中高と『平和教育』を受けたのは覚えている(p37)」と応えている。 確かに私も小中高と「平和教育」を受けてきた。学校で『はだしのゲン』の映画を何回観たことか。更に夏休みには市役所でこの映画が繰り返し上映され、それも幾度となく鑑賞した。 著者は私と同じ世代であるので、恐らく『はだしのゲン』に関しては空で物語を語ることができるのではないだろうか。 しかし、著者の言い分はこのことではなかった。「そんな風に平和教育を受け続けてきた広島の人々はだから平和への意識も高く、政治、特に平和と直結うる改憲や核兵器禁止条約批准などへの関心も高くそれが支持政党や投票率に大きく影響しています、という風には実はまったくなっていない。 (2019年の参院選の投票率は)お隣の山口より岡山より低く全国平均も下回っている。なにが平和教育じゃという話だ(p38)」 著者のボルテージは上がっていく。「私たちは戦争を扱った物語に涙を流し共感してきた。二度と戦争は起こしたくありませんと感想を書いた。~略~ でも戦争は起こった。~略~ それを踏まえ、広島で『平和教育』を受けてきた私たちは一体なにをしているのか?(p44)」 とどめはこれだ。「義務教育だけで9年間高校もなら12年間の夏ごとに、平和を願うなら原爆が非人道的と思うなら投票へ行こう、政治に興味を持とうと、教え教わってきていないからこその投票率の低さ、政治への関心の低さなのではないだろうか?(p45、46)」 うなだれた。確かにそうである。戦争、原爆の悲惨さは嫌と言うほど教え込まれたが、ではそのようにしないために現実的にできること……一切「平和教育」では触れられることはなかった。しかも、今の今までこれらのことが全くつながっていなかった。ーーー こちらで読めます。、 https://blog.goo.ne.jp/ake149/e/749c68d4dd52f0beb6280a8e8237cb38 |